2013年04月09日
厚生年金基金一部存続へ
厚生年金基金に関する動きが比較的詳しく載っていたので、
取り上げたいと思います。
構造的な財政悪化が問題となった厚生年金基金の制度を
見直す法案が、近く国会に提出される見通しだ。 狙いは、基金が国に代わって公的年金の保険料を運用し給付する「代行部分」にこれ以上の穴を開けないことにある。
代行部分に損を抱える「代行割れ」の基金には、5年以内の解散を促す。約560ある基金のうち4割が該当する。代行部分を国に戻すには穴を埋める必要があるため、
30年の分割納付を認めるなど特別措置も用意する。
自公政権になって、
「健全な基金も廃止させるのはおかしい」との声を受け、
一部存続へ転換した。
具体的には、法施行から5年後に、
(1)代行部分の1.5倍以上の資産がある
(2)代行部分と上乗せ(企業年金)部分を合わせて給付に必要な資産がある
のいずれかを満たせば代行を続けられる。1割の基金が該当するという。(4月8日朝日新聞社説より一部抜粋)
「穴を開けない」「穴を埋める」など、
「穴」という言葉がよく出てきますが、
「積み立て不足」と置き換えると分かりやすいかと思います。
平成24年9月に厚生年金基金の廃止というタイトルで
記事を書かせてもらったのですが、
どうやら全廃ということにはならないようですね。
AIJ投資顧問による年金消失事件の後に決めた方針だったせいか、全廃とはかなり思い切った方針だなとは思っていましたが、結局は一部存続、いやもしかしたら
「一部廃止」になる可能性だってあるかもしれません。
あまり極端すぎる改革もどうかとは思いますが、
少なくとも、これ以上の穴が開かないような改革
にはしていただきたいものです。
今後も引き続き注視したいと思います。
いつも応援ありがとうございます!
労基法の改正や、年金受給開始年齢引き上げや、
書きたい記事が溜まってます。
今後ぼちぼち書いて行く予定です。